栽培カレンダー
種まき植え付け収穫
地域別の栽培時期を文字で読む
| 地域 | 作型 | 作業 | 時期 |
|---|---|---|---|
| 寒冷地 | — | 種まき | 3月下旬から5月下旬 |
| 寒冷地 | — | 植え付け | 5月下旬から7月中旬 |
| 寒冷地 | — | 収穫 | 7月上旬から10月上旬 |
| 中間地 | — | 種まき | 3月上旬から5月中旬 |
| 中間地 | — | 植え付け | 5月上旬から7月上旬 |
| 中間地 | — | 収穫 | 6月中旬から10月中旬 |
| 暖地 | — | 種まき | 2月中旬から4月下旬 |
| 暖地 | — | 植え付け | 4月中旬から6月下旬 |
| 暖地 | — | 収穫 | 6月上旬から11月上旬 |
栽培カレンダーの出典: サカタのタネ
自然農での栽培ポイント
品種を選ぶ
はじめてなら、大玉トマトよりミニトマトのほうが育てやすい
ミニトマトは実がつきやすく、1株から穫れる数も多い。大玉トマトは整枝や芽かきの手入れがそのまま出来に響くうえ、条件が悪いとそもそも実がつかない。雨で実が割れたり、色づく前に落ちたりもする。水が足りないとカルシウムが実の先まで行き渡らず、尻が黒くへこむ尻腐れも起きやすい。
土と場所
露地では、畝を30cmほど高くして水を逃がす
慣行雨よけのハウスやトンネルをかけて雨に当てない。
トマトの原産地はアンデスの高地で、標高2000〜3000mの乾いた砂地。雨の多い日本の夏とは環境が逆になる。露地で育てるなら、水はけをよくすることが大切。畝を30cmほど高くし、畝の側面をまっすぐ立てるように削る。畝の上に降った雨が、脇の通路へ流れ落ちる形にする。敷き草も水の流れに沿って斜めに敷く。畝が低いと梅雨時に根が弱り、病気にかかりやすくなる。
肥料を入れずに育てた
慣行植え付け前に元肥を入れ、実がつき始めてから追肥する。
肥料を多く与えたあと、ミニトマトが一晩で枯れたこともある。
種まき・育苗
5月の連休ごろの植え付けから逆算し、2月中旬〜末にまいた
苗を育てるのに2ヶ月近くかかるため、植え付ける時期から逆算して種をまいている。
セルトレーを使わず、はじめから育苗ポットにまく
慣行セルトレーにまいて、育つにつれて大きな容器へ移し替える。
セルトレーは土の量が少なく、温度と水分の変化が激しい。直径9cmの育苗ポットに多めにまき、発芽後に1ポット1本へ間引くと、移し替えを2度3度くり返さずに済む。
間のびした苗は、鉢上げで茎を深めに埋めた
苗が間のびしているとき、鉢上げの際に茎の3分の1から半分近くまで土へ埋めた。
4月下旬に畑へ直接まいた
まく粒数が少ない場所では、発芽後に虫に食われて軸だけになり、その場所の苗が残らなかった。
植え付け
茎を寝かせて植え、埋めた部分から根が出た
慣行苗をまっすぐ立てて、根鉢が隠れる深さに植える。
双葉から1枚目の本葉までの茎を横に倒して土へ埋めたところ、埋めた茎から根が出て初期の育ちがよかった。苗が自力で起き上がるまで風に振られにくく、支柱を立てるまでの時間も取れた。苗がまだ小さく、節と節の間が詰まっているときは、寝かせずに立てて植えている。
株間は60cmを目安にし、広く取れる畑では1mまで開けた
慣行株間は50cm前後。
畝を幅1m×長さ4mで組んだ。
植え穴のくぼみを残さず、地表を平らに戻す
深く植えて地表にくぼみが残ると、雨水が溜まって根が弱る。植え穴の周りを埋め戻し、水が溜まらない形にする。
仕立て方と枝の支え方
垂直仕立て
脇芽を残し、枝を支柱に沿ってまとめる
方法:道法スタイルは、枝や葉を支柱に沿って上へまとめ、基本的に脇芽かきや摘心をしない育て方。
よい点:脇芽を取る作業を減らせる。支柱と紐で枝を支える。
必要な手入れ:伸びた枝をまとめ、縛り足す。枝を支える作業は残る。
枝を緩くまとめ、支柱の高さに達した先端は横へ回して伸ばす方法もある。
一本仕立て
脇芽を取り、主枝1本を伸ばす
方法:小さいうちに脇芽を取り、主枝を支柱に沿わせる。
よい点:伸ばす枝を主枝1本に絞れる。
必要な手入れ:脇芽を繰り返し取り、主枝の伸びに合わせて支える。こまめに株を見られるかが選ぶ目安になる。
脇芽の挿し木
取った脇芽から、追加の苗を育てた
5〜10cmの脇芽を、長さの3分の2まで水に浸けて発根させた。苗を増やせる一方、植える場所と追加の手入れが必要になる。
ネットを使うソバージュ栽培
伸びた茎をネットに引っ掛ける
方法:アーチ状のパイプにネットを張り、脇芽をほぼ残して育てる。
よい点:茎を1本ずつ紐で結ぶ作業や、脇芽かきを減らせる。
準備と手入れ:パイプとネットを設置し、伸びた茎を引っ掛けて支える。設備を置く場所を確保する。
ネットは翌年も使い、冬のエンドウに利用する方法もある。年間を通した畑の使い方と合わせて考える。
下部だけ芽かきする半放任栽培
下の脇芽を取り、上は残す
方法:下1〜1.5mの脇芽を取り、それより上を残す。
よい点:株の下部の風通しと作業のしやすさを確保しながら、上部の芽かきを省く考え方。
必要な手入れ:下部の芽かきは残る。全部の脇芽を残す方法とは分けて選ぶ。
支える工夫:上から垂らした紐
伸びた茎を紐に巻きつける
方法:上部から垂らした麻紐に茎を巻きつけて支える。
よい点:茎を途中で何度も結ぶ作業を減らせる。
準備と手入れ:紐を固定する上部の支えを用意し、茎の伸びに合わせて巻きつける。脇芽を何本残すかとは別に、枝を支える方法として考える。
茎の太る余地を残して結ぶ
茎は育つにつれて太るため、紐が食い込まないようにする。支柱と茎の間で紐を8の字にし、ゆとりを持たせて結ぶ。
虫と病気
実にカメムシが集まっていたら、株元の草と風通しを見る
株元が草で覆われて風通しが悪くなると、カメムシが増えて実を吸われた。刈った草を敷く場合も、伸びた草は刈って株元に風を通す。
手入れ
土が乾いたあとにまとまった雨が降ると、実が割れることがある
土が乾いていたところにまとまった雨が降ると、急な吸水で実が割れることがある。
収穫
品種本来の色まで色づいた実から穫る
定植から収穫開始までは2か月ほどが目安。ミニトマトは開花から40日ほどで色づく。赤い品種は実全体が赤く熟したころ、黄色や橙色の品種は、その品種本来の色まで変わったころに穫る。
自家採種を12代重ねた実践で、実が少しずつ穫れた
自家採種を12代重ねた実践では、実が一斉に揃わず、少しずつ穫れたと語られている。一度に穫れすぎない点を家庭菜園に合うと捉えている。
種取り
発酵させる
ゼリーを溶かしてから乾かす
種を周りのゼリーごと瓶に入れて20〜30℃で3日ほど置く。ゼリーが溶けたら、種を水で研ぐように洗い、新聞紙の上で1〜2週間陰干しする(直射日光には当てない)。ゼリーを分解しないと、乾いたときに固まって使いにくいうえ、腐敗や虫のもとになる。
発酵させない
完熟させてから、水の中で潰す
赤くなってからさらに2〜3週間、カビが生えるくらいまで完熟させる。バケツの水の中で潰して皮を除き、ザルでこすってゼリーを落とす。紙以外のトレーに広げて、涼しい室内で1ヶ月乾かす。乾いたら冷蔵庫で保管する。
基本データ
| 発芽適温 | 20〜30℃ | 生育適温 | 15〜25℃ |
|---|---|---|---|
| 株間 | 50cm前後 | まき方・植え方 | 育苗して植える |
| 日当たり | 日なた | プランター | 可 |
| 土の酸度 | 中酸性〜中性 | 難易度(慣行) | 大玉トマトむずかしい ミニトマトふつう |
| 作型 | 春まき | 種まき〜収穫 | — |